5本入り
1,080円(税込)
林芙美子著「放浪記」に載る、名物“継続だんご”。
作者の傷心を癒し、生きる希望を持たせたおだんごです。
上品な白あんを、表面だけ香ばしく焼き、艶出しの寒天をかけて仕上げました。
お土産に、お茶のおともに是非ご賞味ください。
米穀取引条例により穀倉地帯頸城の中心地直江津の新区に米穀取引所が開設されたのは明治二十六年五月二日でした。当時米穀取引所は米の集散地に十年を一期間として設立その期間内の成績如何によって存廃が決められるものでした。
直江津の取引所は新区に設立以来火災により中島区・寄区・新橋区などと転々といたしましたが、夫々そこを中心にして仲々の繁盛ぶりを見せました。併し、取引所自体の成績はあまり振るわず、十年後の明治三十六年には遂に閉鎖の指令を受けてしまいました。直江津は全市民を挙げてこれに反対、営業継続願書を提出懇請いたしました結果もう一期間の継続許可がおりました。直江津市民は喜びのあまりあげて大提灯行列を行いました。その火は天をそめ不夜城のように直江津を夜空に浮き上らせるほどでした。
このめでたい営業継続を記念して継続だんごをつくって売り出したところ市民は我が意を得たりとばかり大へんな人気を呼び忽ちにして名物となりました。
以来登録商標「継続だんご」として上越ばかりでなく、越後新潟全体にその名を馳せ、後には林芙美子さんの放浪記にものる名物となりました。